駐車場に車を止めて本堂に向かいます。
粉河寺は天台系の寺院で、西国三十三所第三番札所。山号は風猛山(ふうもうざん、かざらぎさん)。本尊は千手千眼観音菩薩。伝承によれば創建は宝亀元年(770年)、大伴孔子古によるとされています。
駐車場の手前にある大門は重文で、宝永4年(1707年)建立。入母屋造、本瓦葺きの楼門で、仏師春日作と伝える金剛力士像を安置しています。
大門
中門(重文)は入母屋造、本瓦葺きの楼門で、左右の間に四天王像を安置しています。棟札によれば明和(1764 - 1772年)頃から長い年月をかけて天保3年(1832年)に完成しています。「風猛山」の扁額は紀州十代藩主徳川治宝の筆です。
中門
本堂(重文)は西国三十三所の寺院の中で最大級の堂で、中門の先、一段高くなった敷地に建ちます。享保5年(1720年)上棟。本尊千手観音(秘仏)を安置する正堂(しょうどう)と、礼拝のための礼堂(らいどう)を前後に並べた形式になり、西国札所として、多数の参詣者を収容する必要から、礼堂部分を広く取られています。外観は高さの違う入母屋屋根を前後に並べ、千鳥破風を付し、さらに唐破風造の向拝を正面に付した複雑な構成になっています。礼堂は入母屋造単層、本瓦葺き。柱間は正面9間、側面4間で、前半分の2間分を建具を設けない吹き放しとし、参詣者用の空間としています。正堂は入母屋造重層、本瓦葺き。柱間は正面7間、側面6間で、前方の2間分は礼堂に組み込まれています。様式的には、虹梁形の頭貫や台輪を使用する点、正堂の組物を詰組とする点など、細部に禅宗様の要素がみられます。正堂内部には正面3間、側面3間の内陣が設けられています。内陣の正面1間分は須弥壇とし、千手観音の眷属である二十八部衆像と風神雷神像計30体を左右15体ずつ安置しています。その奥の正面2間、側面2間は千手観音像の安置場所で、扉と壁で囲まれて内部は公開されていませんが、土間床とし、中央に六角形の厨子を安置しています。ここに安置する千手観音像は「お前立ち」像とされ、真の本尊は本堂下の地中に埋められているそうです。
本堂
