2014年9月15日に参拝しました。
今回は奈良県の宇陀地域にある寺社を車で巡りました。
最初は室生寺です。ちょうど4年前に訪れていますが、今回はいい写真を撮るのが目的です。
朝は曇っていましたが、到着した時には晴れ間が見えていて、気温はちょうどいい感じです。ただ季節が少しずれているのか、大阪ではもう聞こえなくなった蝉の鳴き声が聞こえています。
近くの駐車場(600円 イタイ)に止めて、室生川にかかる朱色の太鼓橋を渡ると、空気が冷たくなります。本坊前を右に進んで拝観料(600円)を払って進むと
仁王門があります。
仁王門
まだ新しいようで、朱色が鮮やかです。
仁王門をくぐり、急な石段を上がると正面に
金堂(国宝)があります。
金堂
金堂は平安時代の建築で、屋根は寄棟造、柿葺き。桁行5間、梁間5間で、桁行5間、梁間4間の正堂(内陣)の手前に、梁間1間の礼堂を孫庇として付した形式です。孫庇部分は片流れ屋根となり、両端を縋破風(すがるはふ)として収めています。堂前方の礼堂部分は斜面に張り出した懸造になっています。
金堂 正面左
正堂の須弥壇上には、向かって左から
十一面観音立像(国宝)、
文殊菩薩立像(重文)、
本尊釈迦如来立像(国宝)、
薬師如来立像(重文)、
地蔵菩薩立像(重文)の5体が横一列に並び、これらの像の手前には十二神将立像(重文)が立っています。
金堂須弥壇(室生寺HPより)
特に左端の
十一面観音立像は美仏で有名で、女性に人気があるようです。確かに男でも引きつけられます。
十一面観音立像(室生寺HPより)
金堂左には
弥勒堂(重文)があります。鎌倉時代前期の建築で、入母屋造、杮葺き。桁行3間、梁間3間。ただかなり傷んでいるようです。
弥勒堂
堂内中央の厨子には
本尊弥勒菩薩立像(重文)、向かって右に
釈迦如来坐像(国宝)が安置されています。
弥勒堂(金堂から撮影)
金堂左の石段を上がっていくと
本堂(灌頂堂:国宝)があります。
本堂は鎌倉時代後期、延慶元年(1308年)の建立で、入母屋造、檜皮葺き。桁行5間、梁間5間。梁間5間のうち、手前2間が外陣、奥の3間が内陣となっています。この堂は灌頂堂(かんじょうどう)とも呼ばれ、灌頂という密教儀式を行うための堂です。内陣中央の厨子には
如意輪観音坐像(重文)が安置され、その手前左右の壁には両界曼荼羅(金剛界曼荼羅、胎蔵界曼荼羅)が向かい合わせに掛けられています。正面には和様の蔀戸(しとみど)となっていて、両側面の前方2間は桟唐戸となっていて、頭貫の木鼻などに大仏様の要素がみられます。
屋根が反り上がって、室生寺内で一番かっこいいお堂です。
本堂
本堂の左から五重塔が見えます。
五重塔(国宝)は800年頃の建立で、屋外にある木造五重塔としては、法隆寺塔に次ぎわが国で2番目に古く、国宝・重要文化財指定の木造五重塔で屋外にあるものとしては日本最小です。高さは16メートル強、初重は1辺の長さ2.5メートルの小型の塔で、高さは興福寺五重塔の3分の1ほどしかありません。しかしとても優美です。
五重塔
参拝を終えて車に戻る途中、紅葉が始まっている木を見つけました。蝉は泣いていますが、秋の訪れは早いようです。